「生涯1本の時計と過ごす」のなら、ビンテージの IWC ヨットクラブという選択肢もあるかと思います。
1970年代の時計店の店頭に陳列されていた商品を彷彿とさせる外観。
未整備ながら、時計を移動させただけで秒針が動きだす様は、かつて「トランクケースに時計や宝石を入れて各地にセールスに出向いていたが、出張先でケースを開けると動いているのはいつもインターだけだった」と伝えられる昭和の宝飾時計業界の伝説を再現してくれます。
リューズを操作する際のソリッドで芯の中心がとれている感触に製造精度の高さを感じます。
当時の腕時計は、現代の時計のようなケースの面取り処理がされておらず、本品は製造当時の仕上げの雰囲気を感じることができます。
IWC純正ステンレスのオイスターブレスレットはマッチングが優れていて、とても スタイリッシュな感じです。
裏ブタにはオープンキズも見られますが、ケース番号と STAINLESS STEEL の刻印がくっきり入っています。
ダイヤルに使われているトリチウム夜光のまわりにダイヤルの塗装を腐食させている箇所があります。プラスチック風防とダイヤルの間に、砕けたトリチウム夜光が散っています。
当商品に見られるダイヤルの分インデックスに使われている 、パールドロップ処理の繊細な仕上がりは、かつて IWC がスイス有数の高級時計メーカーであったことを思い出させてくれます。
CATシステム防水リューズ、スクリューバック式裏ブタ、5つの硬質ラバーを用いてムーブメントをフローティングマウント化した耐衝撃設計は、当時の IWC のラインナップの中でも防水性能が高く、スポーティーでハイスペックな製品であったと言えます。
アルバート・ペラトン設計 両方向巻き上げ式自動巻マニュファクチュール機の最終型である Cal.8541B は、ブレゲヒゲや、テンワに３つのスクリューを用いた微調整機能も備えていて、高級機らしいスペックが揃っています。
IWCブティック経由で本国送りのメーカー O/H も良いと思いますが、ダイヤルのデザインが変わったりを、針がオリジナルと異なるものに交換されてしまいますので悩みどころになります。
自然経年 オールドインター ヨットクラブ Ref.811AD、「オリジナルのブルーサンレイダイヤル」をお探しの方にご検討いただけましたら嬉しいです。
・ビンテージ スイス製 機械式 自動巻き 腕時計・1970年製造 INTERNATIONAL WATCH COMPANY製 Ref. 811AD (後年1811AD表記)・Case No.2072XXX・整備履歴 = 「不明」・ステンレススティール側・ステンレススティール側 IWC純正 Ref.10 オイスターブレスレット・腕時計本体と、このオイスターブレスレットのデザインの一体感は、数種のバリエーション中、最高の組み合わせと言われます・フラッシュフィットに刻印 = 「無し」・キズや劣化 =  「有り」・腕まわり長さ：約17センチメートル・余りコマ = 「無し」
・ラグ取付け幅：1.8センチメートル・付属品 = ゴールド内箱

どうぞよろしくお願いいたします。